好きな曲を弾いてみたい!エレキギターに興味が出てきた!初めて買うエレキギターの選び方
エレキギターを初めて買うとき、どんなものを選んだら良いか悩みますよね?最近はセットで安く販売されているものもあります。また、左利き用や、子供用の小さいエレキギターもあります。今回はエレキギターの選び方について、自分の経験をもとにまとめましたので、参考にしてもらえたらと思います。
初めに:筆者のギター購入遍歴
筆者の考えについてつらつらっと書いていっても説得力がありませんので、筆者のギター購入遍歴を紹介します。読みとばしてもらっても構いません。
アコースティックギターの初心者セットを買う
私は音楽・ロックに目覚めたのは20歳前後だったのですが、エレキギターについて少し調べたところ、アコースティックギターの方が弾きにくいから、なれたあとにエレキギターを買うべきと知ったので、初めにアコースティックギターを買いました。しかし、これは誤りだったかなと思います。
理由はいろいろとあるのですが、一番はアコギだとそこそこ音がなるので自宅では近所迷惑になりそうで気軽に弾けないからです。あとは、ギタリストと同じ音を鳴らしたいのであって、アコギの音を求めていたわけではなかったからです。
レスポールタイプエレキギターの初心者セットを買う
ということで、わりと早いうちに買いました。実際、アコギより弾きやすいので、特にバレーコードと呼ばれる左手人差し指で全弦押さえる奏法などは多少慣れていた分すんなり弾くことができました。特に、初心者セットでアンプ、シールドケーブル、ストラップ、ギグケースもついていたので、アンプにヘッドフォンをさせば外に音が漏れず弾くことができるので、近所のことを考えず思う存分弾けるようになりました。
アコギでギターを始めたメリットは弾き慣れるくらいだったので、いきなりエレキギターでも全然問題ないと思いました。ただ、このセットだとほぼナチュラルかアンプで少し歪ませた音を流しているだけなので(十分楽しいですが)、よりロック感を求めてエフェクターを買うことになります。
7弦のギターを買う
私は趣味で一人で弾くだけなのでエフェクターを買うところまでで満足していましたが、とあるバンドにハマってから7弦ギターが欲しくなり、安いものがないか探して約3万円で買いました。
私はあまり弾けないながらも満足していますが、初めはオーソドッグスでないものは無理して買う必要はないと思います。というのも、多弦ギターの弾き方は紹介されているサイトは少なく、ある程度自分で理解できる理論や知識が必要となってきます。またU-フレットを始め多くのサイトでは、仮に実際のバンドが多弦ギターで弾いていたとしても6弦のスコアになおされています。
7弦があるだけで邪魔にはならないのではないかと思う人もいると思いますが、ギターを弾くときは鳴らしたくない弦はミュートする必要があり、また、ネックも太く(=弾きにくく)なります。初心者が手を出すと、自分には向いていないかも、と可能性を狭めてしまう原因になります。
ただ、公式のバンドスコアはアーティストのギターの弦数に合わせて譜面がひかれていると思いますので、そのアーティストがとても好きなら、初めから挑戦してみても良いかもしれません。
余談ですが、アンプはギターセットについてきたものをそのまま使っています。(家では大きい音を出せないため良いものは買ってない)
以上が簡単な筆者のギター遍歴です。
ギターの種類
そもそもギターはどんな種類があるのか、簡単にまとめます。
アコースティックギター(アコギ)
サウンドホールと呼ばれる場所で音を増幅させて、単独で音を出せるギターです。弾き語りで用いられることが多いですね。さらに分類するとクラシックギター、フラメンコギターなどあります。
エレクトリック・アコースティックギター(エレアコ)
いきなりなにそれって感じですが、アコギにピックアップをつけて電気信号に変換してスピーカーからも音を出せるようになっているギターです。形はアコギと同じですが、電気部品がついています。バンド演奏のなかでアコギの音を使いたいときなどに用いられます。エレキギターではアコギの音を再現することが難しいからこういったギターもあるのですね。
エレクトリックギター(エレキギター)
バンド演奏で最も用いられるギターで、ピックアップを1つあるいはそれ以上の数を用いて電気信号に変換し、スピーカーなどから音を出します。ちなみに、アコギに倣うとエレギと略しそうですが、エレキギターかエレキと略しますのでご注意下さい(笑)。エレキと言えばエレキギターで、エレクトリックベースギターは単にベースと呼ばれることが多いです。今回のテーマなので、種類についてもう少しだけ掘り下げます。
エレキギターの種類の違いについて
ストラトキャスターとストラトキャスター・タイプを例として、~タイプがつかないものはメーカー純正の製品名で、~タイプがつくものはギターの形などを他社が模倣したコピーモデルという違いがあります。ただ、コピー=粗悪品というわけではありません。音はちゃんと鳴りますし、チューニングがすぐ狂うというわけではないです。歴史的な背景からも純正のものが欲しくなりますが、純正のものは何十万もしますので、初めて買うのに無理する必要はありません。プロを目指すミュージシャンでも格安コピーモデルのものを使っている人もいるくらいです。ギターを買って上達し、欲しくなってからでも問題ありませんよ。
種類によって形や出る音が変わりますが、音については初めのうちはそんなにわからないと思います。「いやいや、音は大事だよ!」という方は店舗で試奏したり、店員さんに教えてもらいながら選ぶと良いでしょう。個人的には好きな見た目、形から選ぶと良いと思います。
今回は詳細には触れず、有名どころを簡単に紹介だけさせていただきます。
ストラトキャスター
フェンダー社のギターで、ギターと言えばこの形と思う方も多いくらい有名なギターです。角が2本生えたような形が特徴的ですね。
レスポール
ギブソン社のギターで、ストラトキャスターと並んでエレキギターの王道として有名です。全体的に丸みを帯びた形が特徴で、ストラトとはトレモロアーム(=特殊な奏法に使う)の有無、ジャック(=音を出すためのシールドケーブルをさすところ)やヘッドのペグ(弦の張りを調整するところ)の位置関係が異なります。
ちなみに、筆者の初めて買ったエレキギターはレスポールタイプです。
テレキャスター
フェンダー社のギターモデルで、ストラトやレスポールより長い歴史を持ち、定番のひとつとして選ばれています。個人的にテレキャスターのロックらしいジャキジャキした音が好みです。
変形ギター
フライングV
スタインバーガー
ESPランダムスター
ほんの少しの例ですが、このように多種多様なギターがあり、最近では最後のESPランダムスターようにアニメキャラクターとのコラボモデルが発売されているものもあります。(お値段はなかなかです(^o^;))
スタインバーガーは変形ギターに入れるか迷いましたが、ヘッドレスで扱いも独特なので入れました。
変形ギターはかっこいいですが、名前の通り形が変わっていて若干弾きにくくなっていますので、こだわりがなければ普通の形が良いでしょう。
7弦ギター
こちらは7弦ギターで、筆者が購入したお手頃ながら作りがしっかりしているギターです。弦が増えるだけで弾きにくくなるので初心者はあえて多弦ギターを買う必要はありませんよ。
エレキギターの選び方
ここから本題です。初心者がギターを選ぶときは、本気で続くかわからないものに何十万もかけられませんよね。また、エレキギターのほかに、アンプやシールドケーブル、ピックなど必要なものがたくさんあります。なので、ストラトやレスポールなどのオーソドッグスなタイプでセットになったものの購入をおすすめします。
子どもが欲しいと言っているけど大人用で良いのか
何歳から大人用である標準スケールのものを使うべきか、ですが、目安としてはだいたい小学校中学年になれば大人用のものを検討しても良いと思います。
お金があるのならば年齢に応じたギターを買っていくのが1番良いと思いますが、なかなか難しいと思います。早いうちに大人用に慣れておくのも1つの手だと思います。しかし、あまり小さいうちから大人用のものを使っても手が届かず弾けないことから、目安を選定しました。
ミニギターは仕様上チューニングが狂いやすかったり、需要の面から割高なことも多く、子供が成長するのを待ってからでも遅くはないと思います。
余談ですが、音感を身に付けさせたいなら、正しい音を聞く必要があるので、ピアノ教室に通うと良いです。
普段は左利きなんだけど、左利き用はあるのか
筆者はスポーツは左、箸や筆記は右に矯正されましたが、ギターは右利き用を使っています。
左利き用、レフティモデルのギターはあります。超有名なギタリストで左利きの人も数多くいます。なにより他の人とギターの構えが逆になるので目立てます!
しかし、デメリットはたくさんあります。TAB譜と呼ばれるギターを弾きやすくなっている譜面など、あらゆるものが右利き用にできているので使いにくくなります。また、需要の面から欲しいモデルのレフティがなかったり、価格が割高だったりします。また、友達から借りて弾くことも難しくなります。
昔よりレフティモデルも増えてきているのでそれなりに弾けるようになれば大丈夫ですが、最初につまずくと、せっかく買ったギターを弾かなくなってしまう可能性があります。
しかし、だからと言っていったん右利き用で慣れてしまうと、手の動きが全く異なる左利き用で改めて始めることはなくなるので悩ましいところです。
左利き用でどうしても目立ちたい、エレキギターを弾き倒して上手くなる自信があれば、左利き用で初めても良いと思いますが、上記のようなデメリットがあるのでよく検討が必要です。悩むなら筆者と同じように右利き用を使う方が無難ではあります。
おすすめのギターセット
さくら楽器 エレキギター SELDER ST-16 8点初心者入門セット(ストラトキャスタータイプ)
エレキギターとして定番のストラトキャスタータイプで、カラーはなんと19色から選べます。ギターを始めるためにこのセットを買えば、すぐに始められます。
セット内容は以下の通りです。
- エレキギター(ストラトキャスタータイプ)
- ギター用ソフトケース
- エレキギター用アンプ(3W)電池駆動 ※電源アダプター別売り
- エレキギター用シールド
- ギター用ストラップ
- ピック
- ピックケース
- ギター用チューナー
価格が安く、選択肢の筆頭候補です。
また、若干セット内容等異なりますが、左利き用のセットもあります。
さくら楽器 エレキギター レスポールタイプ Maison LP-28 20点初心者セット
セット内容は以下の通りです。
- エレキギター(レスポールタイプ)
- ギター用ソフトケース
- エレキギター用アンプ(10W)電源コード付属
- エレキギター用シールド
- ギター用ストラップ
- ピック
- ピックケース
- ギター用チューナー
- 教則本
- ギタースタンド
- スペア弦
- ヘッドフォン
- クリーニングクロス
- 教則DVD
- ポリッシュ
- スライドムーブ
- ポイントクリーナー
- ストリングワインダー
- 予備シールド
- ピックホルダー
オレンジが8点セットから増えているものです。アンプがパワーアップし、電源コードが付属になっています。
ギターのカラーは6色から選べます。
13,15,16,17はギターのメンテナンス用品、18は弦を張るときに調整するペグを早く回すための道具です。
ギタースタンドやストリングワインダーなどあると便利なものも含まれているため、予算があるのなら20点セットをおすすめします。
また、さくら楽器にはレスポールタイプの8点セットもあれば、ストラトキャスタータイプの20点セットもありますので、どのセットにするか、よく検討していただきたいです。
エピフォン レスポール スペシャル VE 初心者入門15点セット
セット内容は以下の通りです。
- エレキギター
- ギター用ソフトケース
- ギターアンプ(ARIA/AG-10mkII;6W)
- エレキギター用シールド
- ギター用ストラップ
- EbiSoundピック6枚セット
- ピックケース
- ギター用チューナー
- 教則本(ロックギター初歩の初歩)
- ギタースタンド
- 交換弦セット
- ヘッドフォン
- クリーニングクロス
- コードシート
- ポジションステッカー
青が今回のセットで初登場のものです。コードシートはコード毎に弦の押さえる場所を一覧で見れるシートです。
ポジションステッカーはコードを押さえるときの目印として自分でギターに貼って使うものです。
ギターのカラーは6色から選べます。
エピフォンはギブソン社直系のブランドであり、レスポールタイプではなく、本物のレスポールです。
エピフォンのレスポールは廉価版というイメージですが、作りを変えることで制作費用を抑えつつクオリティを維持する努力がなされています。
初心者セットのなかでも割高ですが、少しでも良いものが欲しいなら選択肢に入るでしょう。
【子供用】ミニエレキギターセット
通常のギターの3/4スケールで、重量は約半分です。(約1.5kg)
セット内容は以下の通りです。
- ミニエレキギター
- ギターアンプ(3W)電池駆動※電源アダプター別売り
- シールドケーブル
- ピック
通常のギターを弾くことが難しい小学校小学年以下の子どもに向いたミニギターです。
ミニギターのため通常のギターよりチューニングが狂いやすいなど問題はありますが、物心つく頃にギターに触れるのも良いかもしれません。
音楽に合わせて弾きたいという方に;VOX amPlug AC30
単4電池2個で動く、ちょっとしたエフェクト付きのミニアンプです。電池はエフェクトをONにすると数時間で尽きるので減り早いですが、その分しっかり音がなります。
ギターに直接さして、ヘッドフォンを繋げるだけで弾くことができるので場所を取りません。
そして、ヘッドフォン端子とは別にAUX端子があるので、スマホ等から音楽を再生して、弾きたい曲を流しながら練習することができます。
ギターを始めるきっかけは、好きな曲を弾いてみたいからという人は多いと思います。私もそうでした。
少しコードを弾けるようになると、とても楽しくて、夢中になりますよ!
最後に
初心者セットはお手頃価格でスタートを切れる大変ありがたいものです。
しかし、本来はセット内容の一つ一つが何千円、何万円もするものもあるくらいなので、使っていくうちに不満も出てくると思います。
そのときにはより良いものに買い換える時期ですので、お金の許す範囲でステップアップして、楽しいギターライフを送りましょう。