【イヤホン/ヘッドセット】SONYのノイズキャンセル付き完全独立ワイヤレスイヤホン型ヘッドセット、購入から半年たったのでレビュー

発売日はだいぶ前なのですが、今まで使っていたイヤホンと使い分けをするために、新しくワイヤレスイヤホンを買いました。

使いはじめてから半年ほどたったSONYのワイヤレスイヤホンについて、仕様上のスペックと使ってみてどう感じたかを比較しながらレビューしようと思います。

ノイズキャンセリング付きの少し良いワイヤレスイヤホンをお探しの方にとって参考になれば幸いです。

SONY WF-1000XM4

特徴:右耳用、左耳用がそれぞれレシーバーとして受信するのでケーブル一切なし、密閉型のヘッドセットなので通話可能

Bluetoothで通信し、左右のイヤホン間にもケーブルがないので煩わしさから解放されます。

イヤホン型なので耳は塞がれますが、「外音取り込み」という、外音を聞くための機能があり、イヤホンをしていないときとほぼ変わらないレベルで聞こえるため、コンビニのレジなど、ちょっとだけ人と話をするときに役立ちます。

自動で切り替えてくれる機能もありますので後述。

イヤホンにはマイクが搭載されているので、電話はもちろん、コロナ渦で最近増えてきたzoomやteamsなどのビデオ会議など仕事用としても使えます。

機能を一つずつ見ていきます。

重量:イヤーピース7.2g×2、ケース41g

長時間つけていても重くなったと感じることなく、ずっとつけていられるくらい軽いです。

ケースは41gと、普段使っているスマホの1/4程度なので、ポケットに入れていても気にならないです。

むしろ、軽すぎて「確かにポケットに入れたよな」と再確認してしまいます。

連続音声再生時間

ノイズキャンセリング ON:8時間 OFF:12時間

朝出掛けてから家に帰るまでずっとつけっぱなしということは少なく、1回使う間に充電が切れることはないです。

ケースに収納している間にケースから充電されるのでそこからまた100%で使うことができます。

ケースからイヤーピースへ0%からフル充電まで1.5時間で、1度使い終わって60%だとしたら もっと早く充電が完了するので充電残量を気にすることは今のところないです。

ケースの充電は約2回分なので、ずっとつけっぱなしでなければ余裕で1日持ちます。

充電方式:USB-TypeCまたはワイヤレスQi充電

最近のAndroidでは標準となっているUSB-TypeCケーブルで充電できるので、ケーブルの使い回しができます。

付属のケーブルはありますが、20cmくらいしかないです。

Qi充電は機器を所有しておりませんので試していません。

マイク性能:全指向性

マイクは片耳かけタイプに見られるようなアーム部分はないのですが、仕事でも相手にしっかりと声が届いているようなので問題なく使えています。

ノイズキャンセリングの能力

ノイズキャンセリングはONにしたままだと気づかないのですが、周りの環境はノイズであふれています。

事務所では休憩時間中にも使っているのですが、換気ファンの音やエアコンの音、扇風機の音などのサーっという音からブォーっといった低音までしっかりノイズキャンセリングしてくれます。

私の場合、職場の昼休みで、隣席の先輩のイビキがうるさく、イヤホンがないと不快に思うのですが、ノイズキャンセリングをしていると気にならなくなります。

というか、正直このために毎日忘れずにイヤホンを持ってきています。先輩にイビキを治してとは言えないので(^_^;)

私はイヤホンを忘れても、あまりノイズが気にならずに昼寝も出来るのですが(イビキだけは気になります)、ノイズキャンセリングのおかげでよりぐっすり寝られています。

デメリットは午後の始まりのチャイムが聞こえにくいことですね。寝過ごして起こされたことがあります笑

上記のように、値段に見合った活躍をしてくれています。

ノイキャンは強弱の設定はできませんが、風ノイズ低減の設定ができます。

機能:さまざまな音楽、場面、状況に応じた設定が可能(SONYのアプリ使用)

なにも設定しなくても音楽を聴くだけならそのまま再生機器に接続して使えますが、基本的にスマホと接続して使用するのを想定されているため、headphones_connectというアプリを入れる必要があります。

アプリを入れると、下記について設定できるようになります。

アダプティブサウンドコントロール

このイヤホンのメイン機能で、車でいうクルコンみたいな響きですが、行動に応じた自動切り替えと、場所に応じた自動切り替えがあり、行動<場所の優先で機能します。

自動切り替え時の通知音のオン/オフも設定できるので、切り替わりの確認が取れたらオフにして運用しています。

設定画面

場所に応じた自動切り替え

登録した場所で使っているとその場所用で設定したモードになります。

設定できるのは以下の3つで、それぞれ場所に入っても変更しない(=前の状態を継続する)ようにもできます。

  • 外音コントロール(ノイキャン/外音取り込み/オフ)
  • イコライザ
  • スピーク・トゥ・チャット

例えば、よく行くパチンコ店付近ならノイズキャンセリングにしてスピーク・トゥ・チャットをオフに登録しておけば、行動より場所が優先されるので、歩いていても話をしてもずっとノイズキャンセリングのままになります。

どこまで機能させるかは、ピンの場所から地図を見ながら円の大きさを設定できるので、少し広めにしています。

行動に応じた自動切り替え

「止まる」「歩く」「走る」「乗り物に乗る」の4つを自動で判断して、切り替えてくれます。

ここでは外音コントロールのみ設定できます。

設定画面

ノイズキャンセリングは自動風ノイズ低減を選択することもできます。

風ノイズ低減は効果があるか微妙なところです。(そもそも風切り音が気になることが少ない)

外音取り込みでは取り込みレベルを1-15の15段階、+ボイスフォーカスの設定できます。

体感としてはなかなか優秀で、12でイヤホンを外しているときと変わらない、15でよりよく聞こえているような感じです。補聴器は使ったことはないのですが、こんな感じなのかなと思ったり。

ボイスフォーカスはサーっといった一部のノイズをキャンセルしてくれるので、その名の通り声が聞きやすくなります。

通勤で電車に乗っているときは、「乗り物に乗る」でノイズキャンセリングに設定、ランニングするときがあり、外の音も聞きたいので「走る」で外音取り込みに設定など、自分に合わせて設定しておけば便利に使えます。

また、設定によらず、手動でモードを切り替えられます。

一度設定さえしてしまえば、勝手に切り替わってくれるので非常に便利です。

スピーク・トゥ・チャット

特徴で少し触れましたが、音楽をノイキャンで聴いているときでも人と話をしたいときがあります。

この機能をONにしておくと、自分が声を発すれば、自動で音楽を停止し、外音取り込みモードにしてくれます。

アプリ設定画面:中段

また、⚙️をタップすると、復帰時間などを設定出来ます。

声の検出感度設定
モード終了までの時間設定

設定した時間、自分が声を発さなければ自動で音楽の再生が再開されます。

機能している間は再生アプリ側で停止されているので、停止したときの続きから聴けます。

基本的に便利に使えるのですが、自分が声を発しないと機能しないので、話しかけられたときの言葉は聞き取れず、聞き返してしまうことになりがちです。(聞き返したときに機能が働くのでそこからは会話が出来ます。)

また、YouTube等の動画でも同じく機能するのですが、ラグがあるせいか、少しだけ音が飛んでから再開される点が不満です。

イコライザー

ウォークマンなど、今までのソニー製品にもあった機能で、非常に充実しています。

  • Off
  • Bright
  • Excited
  • Mellow
  • Relaxed
  • Vocal
  • Treble Boost
  • Bass Boost
  • Speech
  • Manual
  • Custom1
  • Custom2

customで1度設定するとあまり切り替えることはないのですが、私がソニーらしさを感じる部分で、好きなところです。

アダプティブサウンドコントロールで自動切り替えができるので、自宅は音楽を聴くためExcited、図書館で英語のリスニング勉強をするためSpeechに設定しておく、といった使い方はできそうです。

残念な点としては、アダプティブサウンドコントロールは時間では切り替わらないので、寝るときはASMRを聴くからRelaxedにするとかは手動で切り替える必要があります。

音声アシスタント

再生コントロール「押し続ける」でGoogleアシスタントやAmazonAlexaを呼び出すための設定です。

スマホを操作しなくても選択した音声アシストを呼び出せるようになります。

私は音声認識をあまり使わないのですが、よく使う人にとっては欠かせない機能でしょう。

タッチセンサー機能の変更

初期設定では、左が外音コントロール、右が再生コントロールと割り当てられています。

アプリを入れなくてもこの設定で機能します。

左デフォルト:外音コントロール
右デフォルト:再生コントロール

ほかに、音量コントロール、割り当てなしへ変更することができます。

音量コントロール
割り当てなし

なお、機能の変更は画像のとおりに可能ですが、例えばダブルタップは音量を下げるといった細かい操作方法の割り当ては変えられません。

片耳につき1つの機能しか使えないので、外音取り込みと音量コントロールを左耳で操作するといった設定が出来ないところは残念です。

私は初期設定のまま使用し、音量はスマホのボタンで変えています。

その他

細かいところでは音声ガイダンスオンオフなど、下記の設定ができます。

  • 360 Reality Audio(設定はできるが聴くには専用アプリが必要)
  • Bluetooth接続品質(音質優先/接続優先)
  • DSEE Extreme(圧縮音源をアップスケーリング)
  • 自動電源オフ(外したら一定時間でオフにする/しない)
  • 通知音と音声ガイダンス(オン/オフ)
  • 外したら音楽を一時停止(オン/オフ)
  • 更新ソフトウェアのダウンロード

また、アプリを使用していれば、使用状況について、行動、時間、場所などのアクティビティーが記録されます。

結論:操作性について惜しいところはあるが、音楽を聴く、仕事でヘッドセットとして使う、どの場面でも申し分ない

機能であげた通り状況によってノイズキャンセリングや外音取り込みを自動で切り替えられるようになっているので、音楽を聴きたいときに使うものではなく、日常使いとして使ってほしい意図が感じられます。

ただ、サイズは小さいながらも音の分解、解像ははっきりしていて、しっかりと音楽を聴くことができるので、出先で使うのに重宝しています。

アクティビティーをみると合計時間は約300時間で、ほぼ自宅以外での使用でした。

使い倒しているほどではないですが、持ち運びが楽で、仕事や電車に乗るときなど、なくてはならないものとなっています。

耳に着けているときは首を振っても落ちない安定感がありますが、小さいので、着けるときや外すときは手元が狂うと落とす可能性があります。

隙間に入ると回収不能になる可能性があるので、装着場所には気を付けています。

ボタンの割り振りが細かく調整できず、脱着時に誤タップしやすい問題もありますが、それを含めても購入して満足しています。

あとは、イヤーピースの材質が遮音性向上のためにウレタンということで、洗えません

しっかり音楽が聴けるのは良いのですが、若干不衛生になるのが気になります。

消耗品として代えていくしかないのでしょうか。

余談ですが、最近ではSONYから耳を塞がないオープン型の「Linkbuds(リンクバッズ)」やノイズキャンセリング付きの「Linkbuds S」が発売されており、より日常生活向けということで気になっております。

ただ、このイヤホンも大分気に入っているので、突出した新機能がつかない限りは今のイヤホンを使い続けることになりそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です