【コンベックス】自分にあったコンベックスを選定しよう!特徴の違いを解説
工事現場では常に身に付けていることも少なくないアイテムのひとつであるコンベックス。カタログを眺めていると意外と種類がたくさんあり、どれが最適か悩むことはありませんか?
今回は特徴の違いと選定ポイント、おすすめの製品をみていきます。
特徴の違いについて
目次
長さ
当然ですが、計りたいものの長さに足りていないと印をつけて計ることになるため、正確さに欠けていきます。
- 5.5m
- 7.5m
- 10m
多くの人は配管の定尺と同じ5.5mで良いと思います。長ければ長いほど重量が増し、手軽に持ち運びにくくなります。距離が長い場合はレーザー距離計を使うことになるので、あえて長いものを使う必要はないでしょう。3.5m以下もありますが、あらゆるものを計りたいときに使い勝手が悪くなるので省いています。
幅
幅は広いほど伸ばしたときに折れにくくなります。
- 21mm
- 25mm
- 30mm
21mmより幅の狭いものもありますが、屋内用・屋外用などコンベックスを複数持ちして使い分ける、といったことがなければ選ぶ必要はありません。
25mmの製品が多く、他の特徴で選別しやすいので特にこだわりがなければ25mm一択です。
目盛
JIS1級であることは必須。あまり気にしなくても良いですが、カタログを眺めているとたまに1級じゃないものもあります。
製品の違いとしては、テープの目盛の表記に若干の差があります。
- 表がメートル横目盛の片面
- 表がメートル横目盛、裏がメートル縦目盛の両面
- 上記のメートル横目盛に尺貫法目盛付き
大工さんなら尺貫法目盛付き一択になりますね!逆に、ふだん尺貫法を使わないのなら読み取りにくくなるので尺貫法目盛なしで良いでしょう。縦目盛は高さを計るときに使います。
爪
0点補正移動爪は基本として、パターンはひとつです。
- マグネット付き
- マグネットなし
金属製のものにひっかけて計ることがある人はマグ爪が良いでしょう。一人で計りやすくなります。また、コンベックス本体にもマグネットが付いているものもあります。
マグネットは砂鉄など不要なものが付き、汚れる原因になるので、全く金属物には使わないなら、引き寄せられることのない普通の爪にしましょう。
材質
耐久性が変わります。
テープ
- スチール
- ステンレス
- 樹脂コート
- ガラス繊維
屋外で使うなら錆びにくいステンレスがおすすめですが、若干値段が高くなります。汚れたり巻き取りが悪くなることを考慮して、数年で買い替えていくつもりならスチールで良いでしょう。
テープに樹脂コーティングされたものもあり、目盛が読み取りにくくまで多少長持ちしますが、汚れるときは汚れるのでこだわりがなければ選ばなくてよいと思います。
ガラス繊維は電気を通さないので感電のリスクを減らせますが、そもそも通電しているところ(や近く)で扱うことは多くない(はず)ので、指定がなければ選ばなくてよいでしょう。
本体
- プラスチック
- 樹脂
屋内で使うなら安価なプラスチック、屋外や腰道具として装着するならぶつけても壊れにくい弾性のある樹脂が良いでしょう。
その他
他に機能があるものについて紹介します。
- 落下防止ローブ通し穴付き
とび職の方や高所で使う機会がある方は必須ですね。
- ベルト通しホルダー付き
安全帯ベルトにホールドできます。
- 多機能タイプ
水準器付きや、簡易レーザー距離計付きなど、2in1のユニークなものもあります。
結局どれが良いの?万人に受ける製品
おすすめ度:★★★★★
タジマ CAZ4M2555 コンベックス
- 長さ5.5m
- 幅25mm
- 水平保持2.4m
- 表側が横、裏側が縦のメートル目盛
- マグ爪
- テープ:スチール、本体:弾性樹脂
- 重量:397g
- 落下防止ロープ付き
- ベルト通しホルダー付き(+落下防止ロープ掛け付き)
尺貫法以外のあらゆる場所・もので使える良いところ尽くしのタジマ製コンプレックスです。強いて言えば、少し重い(約400g)ところが欠点です。仲間から「良いものを使ってるね」と言ってもらえることでしょう。
ムラテックKDS GGRステン25mm幅5.5mマグ厚爪ホルダー付
- 長さ5.5m
- 幅25mm
- 水平保持2.2m
- 表側が横、裏側が縦のメートル目盛
- マグ爪
- テープ:ステンレス、本体:弾性樹脂
- 重量:372g
- 落下防止ロープ取付リング付き
- ベルト通しホルダー付き
テープがステンレスになっているため、腐食に強いです。こちらのホルダーは、ベルトの端から通す必要がなく、ベルトの途中から取り付けることが可能なので、使い勝手が良いです。落下防止ロープは付いていないので、自分で用意する必要があります。
随時加筆していきます。