道路上の動物の亡骸は誰が片付けるのか、自分が轢いてしまった場合は？

先日、仕事終わりにいつもの道を帰っていたら、轢かれてしまったであろう動物の亡骸が転がっていました…

しかし、次の日の朝通ったときには片付けてありました。

いったい誰が片付けたのか気になったので、調べました。

回収：各道路の管理団体が行う

まず、各道路には管理者がいます。管理者には道路の安全を確保することが求められています。そのため、道路に問題があったら解決しなければならないことになります。

動物の亡骸は落下物等と同じ扱いになり、高速道路ならNEXCOが、市道なら市が管理団体となります。

これらの団体が交通管理隊などに「片づけてください」と依頼して片付けています。/

ちなみに、自宅の駐車場などの場合は、自分が管理者となりますので自分で処理しなければなりません。燃えるごみにして出すなど考えられますが、自治体によって異なりますので、各市区町村へお問い合わせください。

見かけたら連絡：道路緊急ダイヤル（＃９９１０）

運転中に動物の亡骸や落下物を見かけても、道路の管理者なんてわからないことが多いですよね。分かれば直接管理者に連絡しても良いと思いますが、下記の緊急ダイヤルに連絡すれば、道路の管理者に関係なく対応してもらえます。

道路緊急ダイヤル #9910 (無料・24時間受付)

もしぶつかってしまった場合は事故扱いとなりますので、警察にも連絡が必要です。

轢いてしまった、ぶつかった：警察に連絡

飛び出してきた動物や亡骸にぶつかってしまった場合は事故扱いとなりますので警察を呼んで処理してください。

この場合、自損事故となってしまうので、車両保険に入っていれば保険を使うか、自分のお金で修理するしかありません。

道路の管理が悪かったということで、修理費用を道路管理者に請求することはできるかもしれませんが、動物の場合は管理者にとっても予測ができるものではないので、払ってもらうことは難しいと思われます。仮に裁判になり勝ったとしても、労力に見合わないことが多いと思われます。

荷物や鋼材などの落下物にぶつかった場合の事故は、落とし主を特定できれば請求できると思われます。(運転者は荷物が落下しないよう措置する義務があるため)

自分が荷物を落とした：高速道路→道路緊急ダイヤル（＃９９１０）

一般道路で自分が荷物を落としてしまった場合は、すぐに気づいたなら周囲の状況を良く確認して車を止め、荷物を回収しましょう。

高速道路の場合、停車することはできませんので、速やかに下記の手段で連絡してください。

• 道路緊急ダイヤル（＃９９１０）
• 高速道路にある非常電話
• 料金所の係員

もちろん、落下させた時点で罪に問われる可能性はありますが、放置して後続車両を事故に巻き込むと、さらに罪が重くなる可能性がありますので、速やかに連絡してください。

１番良いのは運行前点検をしっかり行い、未然に防ぐことです。

まとめ

ということで、自分がぶつかった場合や落下物にまで話が広がってしまいましたが、動物の亡骸を見つけたら、道路緊急ダイヤル（＃９９１０）へ連絡しましょう。

本来は亡骸があるということは誰かがぶつかっているはずなので、警察を呼んで事故処理されていそうですが、恐らく警察を呼ばずそのまま走り去っていったと思われます。この場合は保険がおりないので、自分のお金で直すしかありません。

本人は不幸だったかもしれませんが、他の人にも影響がないよう、せめて運行管理者には連絡をしてほしいものですね。

管理者もカメラ等で24時間監視しているわけではありませんので、誰かが連絡するまでそのままになってしまいます。見かけた場合は、誰かが連絡しているだろうと思わずに連絡して、みんなが安全に通行できるよう協力していきましょう。